歯周組織再生療法に使われるリグロスという薬は、やけどなどで失った皮膚の再生に用いられる薬剤と同じ成分でできています。2001年に使用が開始されてから20年以上(※)の実績がある、信頼性のある薬剤です。
歯周病治療で扱うリグロスは、医科の分野で使われている薬剤の濃度を歯科用に変えたものです。進行した歯周病によって破壊された歯周組織の再生を図ります。
※2024年現在
リグロスの主成分は、bFGFというタンパク質です。血管を新たに作り出す作用(血管新生作用)があります。また、骨や筋肉といった細胞の増殖を促進し成長させる作用も。これらの効果によって、歯茎やあごの骨などの歯を支える組織を再生させられるというメカニズムです。
歯周組織再生療法では、歯周病で破壊されてしまったあごの骨などの組織にリグロスを直接塗布し、その部分の組織を再生させます。歯を抜く必要があるといわれた重度の歯周病であっても、抜歯を回避できる可能性を高められるのがメリットです。
もし歯がグラグラしている重症例の場合でも、リグロスによって歯の揺れが収まれば、歯周病の進行を食い止められるケースもあります。
再生療法には、大きく分けて下記の3つの方法があります。
「リグロス」や「エムドゲイン」といった薬剤を用いて歯周組織の再生を促す方法
患者さまご自身の骨を採取して、歯周病で骨が少なくなっている場所に補填する方法
GTR膜という人工膜を使用し、歯周組織の再生を図る方法
重度の歯周病の方にとって、この3つの再生療法はとても魅力的な治療ではあるものの、基本的にすべて自費診療です。ただし再生療法において、リグロスだけは唯一、健康保険が使える薬剤です。
リグロスは2016年から保険が適用されており、3割負担の方であれば20,000円前後で治療を受けていただけます。当院でも、このリグロスによる歯周組織再生療法をご提供しています。
リグロスを用いた保険診療は画期的ではありますが、すべての歯周病の患者さまが受けられるわけではありません。また、この治療を行えば重度の歯周病でも必ず改善するというわけでもないのです。
リグロスでの治療をご検討中の方には、まず下記の注意点をご理解いただければと思います。
しっかり麻酔を効かせるため、手術中の痛みは心配ありません。ただし術後に痛みや腫れが出る可能性があり、痛みが強い場合は処方した痛み止めを飲んでいただきます。
歯周組織再生療法には「リグロス」や「エムドゲイン」という薬剤を用いる方法、ご自身の骨を移植する方法、特殊な膜を使う方法などがあります。それらは自費診療のものが大半ですが、唯一リグロスだけは、条件を満たした場合のみ健康保険が適用されます。
3割負担の方なら、およそ20,000円前後です。
浜松市中央区・自動車学校前駅で歯周組織再生療法を提供しているニワ歯科医院は、重度の歯周病にも対応可能です。経験豊富な歯科医師が治療にあたり、歯周病の改善に努めています。
検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3ヶ月先のご予約もお気軽にどうぞ。
令和6年1月より当院では、休憩時間の電話対応を【留守番電話対応】とさせていただきます。
恐れ入りますが、お問い合わせ・ご予約については、診療時間内にご連絡ください。
尚キャンセルのご連絡は、留守番電話にメッセージを入れいていただいても構いません。
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
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午前:9:00~12:30
午後:14:00~18:30
休診日:木曜・日曜・祝日